九月のお話 「二往復の呪い」

この記事は九月中に書こうと思っていたありとあらゆる体調不良、又はめんどくさがりによって完成しなかったものを今更まとめたものである!!!!!しょうもない話だけど個人的に面白かったので日記気分の怪文書で仕立てになっております。

導入

あなたはしたことがありますか

店と自宅の間の二往復を

あなたは知っていますか

二往復の呪い」を——

一往復 コンビニの呪い

その日私は、朝からどうしてもパンが食べたかったのです。そう、米粉の即席パンです。とても美味しいものですから、どうしても米粉パンの口になってしまっていました。もうそれしか食べたくない。それ以外を食べたら私は砂塵となって消えてしまう。それくらい米粉パンの口になっていました。

起床後、私の専属シェフ()に伝えると、シェフはこういいました。

シェフ()
シェフ()

ヨーグルトがないね……」

戦慄しました。パン作るのにヨーグルトいるんだ、という新しい発見と、米粉パンが食べられない可能性に直面した衝撃が全身に走りました。ですが私はそんな言葉では屈しません。すぐさま

トリ
トリ

私が買ってくるよ

平然と言ってやりました。それでこそお前は鳥界の王子様だよ。

出不精は朝から外に出たくないものです。ですがそんなことで私の米粉パン欲がおさまることなどありえません。私は洋画俳優ばりに上着をはためかせながら着替えて準備をしました。その時私の口がとある悪魔のような言葉を口走ってしまったのです。

トリ
トリ

他になんか買ってきてほしいものある?


悪魔の呪文に対してシェフは

シェフ()
シェフ()

卵と牛乳も買って来て

とおっしゃいました。私は確かに頷き敬礼をしてから、外の世界へと羽をはばたかせたのです……。

コンビニにつきました。私はすぐさま乳製品のあるコーナーに向かい、頼まれていたものを購入しました。セルフレジに牛乳と卵を通している間、漠然と頭によぎるとある感覚を気にしないまま、私は短い帰路に着き、足取り軽く早朝の暖かな日差しを浴びながらスキップ交じりに帰宅しました。

私は勢いよく扉を開けて帰宅を知らせました。意気揚々とエコバックに詰めた商品を取り出しましてこういいます。

トリ
トリ

牛乳と卵でよかったよね?

シェフ()
シェフ()

……ヨーグルトは?」

トリ
トリ

………………………………………………

トリ
トリ

アッ

今思えば本当に何で忘れたんだろう。私は自分がアホだという自覚こそありますが、物忘れが激しいとは思ったことはありません。

いいえ嘘です。物忘れも激しいです。

私とシェフはげらげら笑いました。そりゃもう大変おかしく、大変馬鹿らしかったからです。

私は収まらない笑いをこらえながら再びコンビニに走りました。そしてコンビニ店員さんが品出しをしている横にある大きなパックのあのブル○○アに手を伸ばします。そして購入しようとしたその時、私の中に一つの考えが浮かび上がりました。

トリ
トリ

二往復したならヨーグルト二個買わなきゃ割に合わないのでは?

二個買いました。

別にパンはそんなに頻繁に作らないし、一回作るのにパックの半分くらいしか使わないことくらい誰にでもわかる事です。ですがそんなことは関係ありません。私は力強く二つのブ○○リアヨーグルトをセルフレジに通しました。

牛乳と卵を買ったときにもっていったエコバックをやけになって家に置いてきたことに気付いて、私はブルガリアのパック二つを重ねて持ち、すたこらさっさと走り出しました。

その時の姿の滑稽さは、傍から見れば酷いものだったでしょう。ですが私の心はとても晴れやかでした。

わずかに下り坂になった道を、顔の前でにヨーグルト二箱抱えながら走り、横では電柱に根気強く張り付くデカめの雑草にモンキチョウが舞っていました。私は太ももを高く上げて走りました。その時の私は確かに自由、という抽象的な概念を明確な実態として全身で感じていたのです——。

私は家に帰りホカホカの米粉パンと目玉焼きを窓から差し込む日を浴びながら食べました。この日の私はさながら〇-ランドさんの如く、誇らしげに、自身に満ち溢れながら食事を楽しんでいたことでしょう。ありがとうコンビニ、ありがとうモンキチョウ、ありがとう地球、ありがとうフォーエバー——

二往復 家電量販店の呪い

私はパソコンをデスクトップにしてからというもののずっと思っていたことがありました。そう、

良いパソコンに対して、キーボードがぼろくなってきたこと。

正直キーボードについての知識はありません。青軸、シルバー軸、ピンク軸……そういうものがあることを知っているくらいで、音の好み的な話だけで言えば私は赤軸が好きということだけ。それと変態的にキーボードを手作りするYouTuberさんが好きなだけです。

使っていたのは多分これ。

抗菌 有線薄型フルキーボードTK-FCM108KBK

私は絵を描くとき容赦なく小指と薬指でCtrl+Zを叩くので、だんだん反応が悪くなり、ついにかなりの確率で押し込んだ後戻らなくなってきていたのです。Ctrl+Zだけ。

名残惜しくはありましたが、そろそろ潮時です。

私は家電量販店に乗り込み、キーボードを探し求めてやってきたことを店員さんに伝えました。コミュ障としては一人で探したい気持ちもありましたがせっかくなので相談してみることにしました。

ここ最近はこうしてブログを書いてみたり、サイトのコーディング(とは名ばかりですが)などで文字を打つ機会も増えたので、せっかくなら少し良いものを買うか、ということになり、店員さんは一万切るくらいのゲーミングキーボードを進めてくれました。私は前述のとおり青軸赤軸の概念以外さっぱり分からないので、適当にしったかぶってそれを購入。

ほくほくした気持ちで帰路に着き、帰ってすぐに箱をオーブン。そして気付きます。

トリ
トリ

あれ、ファンクションキーは……?

そう、上についてるF1、F2、F3のあれでおなじみファンクションキーがないのだ。これは私にとってはかなり致命的でした。

文字を打つ時のカタカナ変換や半角変換によく用いるほか、クリスタでもショートカットキーの割り振りがしてあります。FNキーを押してから数字を押せばいいという話もありますが、それでは壊れかけのCtrl+Zから脱却するために買った意味がなくなってしまいます。

私はショッピングの匠と(私個人のみの界隈で)名高く、熟慮を重ねて物を買う慎重派です。財布のひもは固く、滅多に衝動買いはしません。そんな私が……私が……。

普段しないミスの衝撃で目の前がホワイトアウト。繊細な人間はこれだから……。

一往復目で登場したシェフに代わりに電話をしてもらい、そのまま閉店間際の店に返却におもむきました。ゲーミングキーボードを進めてくださった店員さんにファンクションキーの有無を話し、返却できるかを確認してもらっている最中、店員さんからとんでもない一言が飛び出します。

店員さん(仮)
店員さん(仮)

ファンクションキー、ありますよ?

二度目の視界ホワイトアウト。

私は数秒の間、あり得ない位思考を働かせて考えました。ファンクションキーの有無、私が気が動転していて確認を怠った可能性、その場合店員さんを返却作業に付き合わせてしまった恥、わざわざ持ってきたのに結局大丈夫なんかーいというオチまで……。

私は出来るだけ消音モードに徹しながら地面に向かって叫びました。穴があったら入りたいとはこのことを言うのだと身をもって体験したわけです。

気が動転していながらも私はファンクションキーの有無を調べました。けれどやっぱりありません。

よくよく聞けば、店員さんはFNキーのことをおっしゃっていたらしく、私は上部にファンクションキーがなければいけないという話をすれば、やっと話が見えてきたらしくああ!と大きめに頷いてくださいました。ごめんなさい分かりづらくて……。

店員さんは

店員さん(仮)
店員さん(仮)

こちらも説明が足りず申し訳ございませんでした……

とおっしゃってくださいましたがどう考えたって確認していない私が悪いです。その節は大変申し訳ございませんでした。あの時の店員さん。

結局ファンクションキーが上部についたものを再度ご提案いただき、購入を決めたのですが、返品した商品より少しお安め。ここまで懇切丁寧に対応してくださった上、こちら側のミスで返品になり閉店間際に対応していただいたにも関わらず終始気持ちよく接客していただいておきながら、ちょっとお安めのキーボードだけ買って帰る……??

流石にそれは失礼すぎるぞ……。

熟慮の結果、キーボードと共に、せっかくだから無線にしたかったマウスも買うことに。

なんかいい感じに手にフィットするいい感じのマウスと共に再度キーボードを購入。店員さんに深々と頭を下げながら撤退。本当にあのお店には頭が上がりません。家電はもうあそこでしか買わない。(もともとそこでしか買ってない)

余談

ひと月の間にこうも間抜けな二往復を体験することになるとは思わなかったです。

些細な出来事ではありますが、ちょっとネタっぽかったのと純粋に私がフ……と思い出し笑いしていたのでせっかくだから、と思い記事にしてみました。誰かがこの記事を見てフ……と笑ってくだされば恥でしかない私も報われるのではないでしょうか。

色々あって購入した商品はこれです。案件とかでも何でもないけどとても使いやすいです。

USBハブ付有線プレミアムメンブレンキーボードTK-FCM094HBK

静音 Bluetooth5.0マウス “EX-G”5ボタン Mサイズ



三度目の正直って言葉がありますが、どうなんでしょうね。